生産性について

Posted on 2017-02-24 , Tags: Work

最近、生産性について何周目かの考察をしているので、今考えていることを書き出しておく。ちゃんと調べたわけではないので曖昧なところが多い。

経緯

最近、Deep WorkSOFT SKILLSを読んだり、会社の中で生産性の話題がでた。過去にも既に何度か考えたことはあるが、生産性ということについてN回目の考察をしている。

生産性とは何か

Wikipediaの定義によれば「経済学で生産活動に対する生産要素(労働・資本など)の寄与度、あるいは、資源から付加価値を産み出す際の効率の程度のことを指す。」とのこと。
おそらくざっくり言うと 利益/コスト の比ということだろう。
自分の周りを観測する限り、 アウトプット/かけた時間 のような使われ方をしているように感じる。具体的には「1日のうち、どれくらいの時間100%集中できたか」という文脈で使われるようだ(これは間違っているかもしれない)

生産性はなぜ大切か

よく「フロー状態を続けることで幸福感が増す」という言及を見る。(これは元の本を忘れてしまった。)フロー状態というのがイコール生産性の高い状態なので、つまり生産性を高くすることを追求することで幸福感も増す、というロジックだ。
あとはかけた労力に上回る利益がでれば単純にうれしいだろう。

生産性は本当に大切か

ここで、本当に生産性は大切なのか、ということを考えたい。
生産性の話が社内ででたときにも話題になっていたが、間違った方向に生産性をあげてしまうことはないだろうか。
一時的に生産性を下げるような施策が長期的に見ると良い結果につながる、ということはないだろうか。
創造性と生産性は両立しないという話もでているが、生産性だけを気にしていていいのだろうか。

ありきたりな結論

だいたいの人がわかっていることなのかもしれないが、生産性だけ求めればいい、ということではない、と思う。
一方、多くの人において、生産性が知らず知らずのうちに下がっている現状がある。そのため、Deep Workのような本では生産性をできるだけ賛美し、人々を鼓舞しているのだと思う。
ありきたりだが、要はバランスだ。
常に自分を第三者的な視点で見守り、生産性が下がっていて、それがあきらかによくなさそうな場合にDeep Workのように警鐘を鳴らす必要がある。頭ごなしに求めるものではない。
以前の記事にも書いたが、どちらかがよくてどちらかが悪い、という状況はそうそうないものだ。

その上で生産性を求める意味とは

バランスを踏まえた上で、生産性を求めていく意味を考えると、「生産性を求めない場合に比べたメリットをとりたい場合に役に立つ」、ということになる。改めてメリット、デメリットを考えると、以下のようになるかと思う。

生産性が高い状態であるメリット

  • (与えられた目標に対して)多くの(または質の高い)成果物を生み出せる
  • フロー状態に入ることにより、幸福感が増す。

生産性が高い状態であることによるデメリット

  • 創造性が失われる
  • 間違った目標に対する成果物を出す危険性がある

他にもたくさんあると思うが、それらのメリット/デメリットを吟味した上で生産性を発揮したほうがよい、と判断した時に生産性を上げる努力をしたほうがよいと思う。生産性をあげること自体が目的になってしまうと何の意味もない。
ちなみに、弊社のブログに書いたが、弊社では生産性をあげるためにポモドーロメソッドが最近なんとなく流行っている。元々、「生産性を高めて『やらないといけないこと』を素早くやって、『やりたいこと』に割ける時間を増やそう」というのがモチベーションとなっていて、その判断プロセスがとても健全だと思っている。