フィヨルドブートキャンプのメンターをはじめた

Posted on July 2, 2021 , Tags: フィヨルドブートキャンプ

6月からフィヨルドブートキャンプのメンターに参加させてもらえることになったので、現状を書いておく。

なぜはじめたのか

以前から、プログラミングを教えることについて興味があった。そのため、地域のプログラミング教室のアシスタントも時々やっている。
加えて、最近仕事でプログラミングスクール出身の方の受け入れ、教育、メンタリングなどをやっていることもあり、プログラミングを教えることについて興味も大きくなっていた。
そういった折、 Y_uuuさんのブログ記事 を読み、自分もやってみたいと感じた。そこで、以前の同僚であるtdakakさんにつないでいただき、メンターに参加させてもらえないか打診して、無事6月から開始することになった。

やってみての感想

総じて楽しくやらせていただいている。
ほぼ上記Y_uuuさんのブログと同じような感想になってしまうので、上記ブログ記事を見ていただくとして、私自身が感じた感想を付け加えるとすると以下のようになる。

プラクティスの難易度は高いが、サポートが手厚い

プラクティスについて、プログラミング初心者が解く課題としては難易度高いものが多いという印象だ。
ただ、サポートは手厚い。例えば、質問するチャネルが複数ある(日報の中で質問してもよいし, Q&A機能がブートキャンプアプリにあるし、Discordで質問タイムがあったりもする)。いざ質問をすると、専門的な知識が必要な内容も強い人が回答してくれる。また、「つらくなったときにみるドキュメント」などのドキュメントも用意されており1、単に技術に関するやりとりだけをする場ではない、人間として感情面のサポートもされている。そのため、難しい課題を自分で試行錯誤し、上辺だけではなく、自分の実になる学習ができるフォーマットになっていると思う。
RANGEという本を最近読んだが、その中に書いてあったこととして、ウィリアムズ・カレッジの認知心理学者、ネイト・コーネルによると、「望ましい困難(desirable difficulty)」によって学習は短期的には難しく、苛立たしいものになるが、長期的にはより高い効果をもたらすそうだ。「望ましい困難」の一つとして、「生成効果(generation effect)」というものがあり、これは “自分一人で答えを出そう(生成しよう)と奮闘することは、たとえ出した答えが間違っていても、その後の学びは強化される” ということだ。フィヨルドブートキャンプはまさにこの生成効果をもたらすような学習フォーマットになっていると思う。
一方、この学習フォーマットのデメリットはやはりどうしても「短期的には大変」というところだ。そのため、サポートが手厚い、というのはフィヨルドブートキャンプでもかなり重要なポイントの一つではないだろうか。

メンター内でも改善ループがある

あまり受講生から見えているかどうかはわからないが、メンターの中でも、改善がまわるようになっている。例えば、プラクティスの改善の必要を感じたら各自で改善するようになっている。私も既にドキュメントに追記したことがある。また、月次でメンターが集まってふりかえりをする場があり、問題があったことや気になったことがあれば都度対応されるようになっている。
より受講生の力になれるように持続的に改善していっているのはとてもよいと思うし、私もその一員として改善に貢献できるとよいなと感じている。

中心となるフィヨルドの2人の人柄のよさ

フィヨルドブートキャンプは株式会社フィヨルドのkomagataさん、machidaさんが中心となってまわしているが、2人の人柄のよさが強力なメンター陣や熱心な受講生の姿勢につながっていると勝手に思っている。私もメンターをお手伝いさせていただく前、そして1ヶ月たったころに話をさせてもらったが、2人共傾聴力が高く、こちらの話をちゃんと聞いてくれていると感じられた。また、就職などで悩んでいる受講生のサポートも積極的に行われているようだ。そんな2人を中心として互助コミュニティができあがっており、例えば、質問があった際には受講生同士で助け合いが発生することもある。上記のサポートの話にもつながるが、これは学習する環境としてはかなりよいのではないかと思う。

今後の展望

1ヶ月経って、メンターの仕事にもだいぶ慣れてきた。今後はさらに効果的なレビューやフォローができるようになると同時に、以下のこともやってみたいと考えている。

学習そのものについてのアドバイス

元々抽象的なことを考えることは好きなので、プログラミングに関わらず、一般的な学習方法観点でアドバイスできるようになりたい。 前回の記事でも言及したが、独学大全が学習のフレームワークとしてかなり使えるなと感じている。既に何度かおすすめしたり、書いてある技法を紹介した。
他にもそういったプログラミング以前のことについてもアドバイスできることがあればやっていきたい。

現場のエンジニアとしてのアドバイス

プログラミングスクールを受講する人の多くは、スキルを身につけて就職し、プログラマとして活躍したい、という動機があると思う。フィヨルドブートキャンプでも卒業後の就職について話題になっていることが多いようだ。就職に向けて実際プログラマとして働くのはどんな感じなのか、不安な人も多いようなので、現場での様子なども共有する機会を作っていきたいと思う。例えば、ランチしながら雑談会をする、などざっくばらんに話せる機会があるとよいのかなと思っている。とはいえ、どこの馬の骨とも知れないメンターがいきなり声をかけても話しづらいと思うので、コミュニケーションのしやすさ、みたいなものは事前に考えておきたい。


  1. 余談だが、これらのドキュメントに影響されて私も社内に同様のドキュメントを用意した。