他人を変えるか自分が変わるか
望ましくない言動をとる人をどうするか。について考えてみる。
相手を変えるか自分が変わるか
職場の同僚や、上司、または家族など身近な人々を思い浮かべてほしい。その人にやめてほしい、またはやってほしい言動はあるだろうか。
どうすれば望ましい方向にもっていけるだろうか。
アプローチ1. 相手を変える
相手が望ましい方向に変わってくれるのが、自分の労力も少なくベストな方法に思える。
ただ、よく言われるように、人というのは容易には変わらない。新しい習慣をみにつけるには最低3週間は継続する必要がある、というのはよく聞く。それに、絶対的な信条に基づいている行動の場合など、変えることが不可能な場合もある。
そう考えると、この方法はハイリスク、ハイリターンである。
アプローチ2. 自分が変わる
相手が変わらないなら、自分が変わればよい。
この場合、相手に変わることを期待しないので、確実性は高い。ただし、自分を変えることで苦痛を被る場合もあるし、恒常的な努力が必要かもしれない。
この方法はローリスク、ローリターンである。
アプローチ3. 妥協する
相手にも少し譲歩してもらって、自分も少し妥協する。
相手にも少し変わるようにしてもらい、自分もある程度我慢、妥協する。
おそらく相手の望ましい状態と現実との乖離が大きい場合は、現実的にはこれが多いだろう。
アプローチ4. 構造を変える
自分対相手の構造を変える。
そもそも「望ましい言動」とは「望ましい状態」から逆算したときの言動のひとつであり、他にあることも多い。仕様と実装の関係に似ている。
相手にも自分にも苦痛とならない解決策を思いつくことができれば構造自体を変えられる。Win-Winの関係にもちこめないか考えることもアプローチのひとつだ。
ただ、よい方法を思いつくのが難しい、という問題がある。
そもそも、何で必要なのか
自分対相手に一度意識を向けてしまうと、視界が狭くなってしまうことが多い。特に相手に怒りや不満など感情的なものを感じてしまった場合は、狭くなりやすい。
- そもそも「望ましくない言動」とは誰(個人、組織)の、どういう目的にそぐわないから望ましくないのか。
- 他にも望ましい言動といえるものはあるのではないか
- 相手はなぜ「望ましくない言動」をとるのか
- 無知からくるものなのか
- 信念、信条からくるものなのか
- コミュニケーション不足なのか
- etc…
など、一歩離れて見つめることも大事だ。